【2022年】プログラミング教育の今【小学生】
プログラミング教育とは
2020年からプログラミング教育が、小学校から高校までの各学校で段階的に順次必修化されたことはご存知でしょうか?
プログラミング教育を小学校から行うことの目的やメリットは一体どういったことでしょう?
小学生の頃からプログラミング教育を必修化することのメリット・デメリットをしっかりと理解しておきましょう。
こんにちは、凛(りん)です。
みなさん、「プログラミング教育」理解できていますか?
ある日突然小学校からiPadを持ち帰ってきた!
さらに「プロゼミ」というソフトがインストールされているけど、使い方がわからない。
といったパニック状態になっていませんか?
そもそもプログラミング教育って突然言われても・・・という方は是非理解しておきましょう。
もう避けては通れません。
プログラミング教育を行う小学校
小学校でのプログラミング教育ですが、我々がイメージするようなパソコンを使ったコンピュータ・プログラミングとは少し違います。
つまり、複雑なプログラミング言語の習得は、今の時点では忘れても良さそうです。
そして、プログラミングの「教科」として授業科目に加わるわけでもなさそうです。
パソコンを使わず、プログラミング言語とは関係のない「プログラミング」の学習となります。
なかなか、どういったことなのか見えてこないですね。
それでは、目的とねらいを含めもう少し深堀してみましょう。
目的とねらいは何か
プログラミング教育のねらいは、文部科学省の「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」から抜粋すると以下の3つのポイントで表現されています。
1つ目:プログラミング的思考
プログラミング的思考とは、情報技術を効果的に活用しながら論理的・創造的に思考し課題を発見・解決していくために必要となる思考と言われています。
2つ目:プログラムの働きとともに、情報社会がコンピュータによって支えられていることに気付き、コンピュータを活用し問題解決、よりよい社会を築く態度を育む
今の小学生は、生まれながらにしてパソコン・ロボットなどが日常にあります。
ただし、その仕組みは外から見ることが出来ず、
3つ目:各教科への学びを深める
プログラミングの教科が新設されるのではなく、プログラミング教育を通して各科目「国語・算数・社会・理科」等の理解を深めるために利用します。
小学生 プログラミング 目的とねらい
そもそも小学生に対してプログラミング教育を行う「ねらい」とは何か?
この「ねらい」を読み解いておくと、何となく方向性が見えてきそうですね。
「ねらい」自体は文部科学省から、「小学校プログラミング教育の手引」に記載されています。
2022年5月時点で、第三版が開示されていますので、随時最新バージョンを確認が必要ですね。
ねらい①:「プログラミング的思考」を育むこと
ねらい②:プログラムの働きやよさ、情報社会がコンピュータ等の情報技術によって支えられていることなどに気付くことができるようにするとともに、コンピュータ等を上手に活用して身近な問題を解決したり、よりよい社会を築いたりしようとする態度を育むこと
ねらい③:各教科等の内容を指導する中で実施する場合には、各教科等での学びをより確実なものとすること
まず「ねらい①」に関して読み解いてみましょう。
プログラミング的思考とは、物事の考え方の思考方法になります。
例えば「毎朝の歯磨き」で考えてみましょう。
(動作による歯磨き)
歯ブラシに歯磨きを付けて歯を磨き、口をゆすいで終了ですね。
これをプログラミング的思考で考えると次のようになります。
(プログラミング的思考の歯磨き)
1.歯ブラシを持つ
2.歯磨きを持つ
3.歯磨きを歯ブラシにつける
4.歯磨きを戻す
5.歯を磨く
6.水を出す
7.コップに水を入れる
8.水を止める
9.口に水を含む
10.口をゆすぐ
11.吐き出す
12.コップを戻す
13.歯ブラシを戻す
14.口を拭く
いかがでしょうか。プログラミング的思考の考え方が何となくわかりそうですか?
歯を磨くという動作を細かな作業に分解するのと、実行順番が重要になります。
普段の料理なんかも同じですね。
無意識にやっている調理手順が「プログラミング的思考」に深く関係していると思います。
いきなり焼く・煮るはしないですよね?
下ごしらえしたり、焼く前の調理があったりと料理をする際にも実は頭の中で無意識にプログラミング的思考を行っています。
主婦最強説発動ですよ!
ひとつひとつの素材や調味料、そして使い方、その順番と振り返ってみると「あぁなるほど!」ってなりますよね。
そうです、それがプログラミング的思考になります。
以外と普段の生活で無意識にやっています。
「ねらい②」について読み解いてみましょう。
これは身近にパソコンがどれだけ浸透しているのか?
そして、どれだけコンピュータが使われた生活をしているのか?ということの理解になります。
今の子供達は、生まれたときから身近にITが存在しています。
私なんかの子供の頃と比較したら、カルチャーショックを受けるレベルです。
壊れた家電は叩けば治る!といったレベル。。。
繰り返しになりますが、今の子供達は生まれながらに当たり前のようにITに無意識に触れています。
しかし、ボタンを押すと結果が出てくる。
たとえば、我が家ではAmazon Alexaをいで使って便利なスマートホームライフをおくっていますが、子どもたちはなぜ・どういった仕組みで話しかけた返答が返って来ているのかを理解はしていないと思います。
結構な頻度で話しかけて入るのですが、きっとAlexaという仮想人物像を作り上げて友達のように話しかけているのだと思います。
このブラックボックス化した「何か」がコンピュータであり、それを理解することが目的となっています。
最後に「ねらい③」です。
このプログラミング教育では、小学生がプログラミング言語をつかって何か開発ができるようになることを期待しているものではありません。
他の学習科目の中で、プログラミング的思考をつかって論理的な思考ロジックを身に着けようというものです。
つまり、何が言いたいかというと先程の料理と同じです。
算数で三角形を書くとき、国語での問への回答を探すとき。
頭の中で無意識にやっている動作を、一つ一つの動作として切り出します。
例えば、「ペンを持つ⇨線を10センチ引く⇨止める」といったように動作や思考を一つ一つ切り出して考えられるような訓練だと考えてください。
こういった思考を身につけることで、何か問題に出くわしたときに物事を分解し論理的に整理し自発的に解決できるような能力が身につきます。
社会で生き抜くための力としては、必須能力言えるでしょう。
では、次にメリデメを見ていきましょう。
プログラミング教育のメリット・デメリット
メリットの確認
導入されていることは決まっているので、今更メリデメを見て一喜一憂する必要はないですが、あぁこんなものかという理解で良いと思います。
まず大きく掲げている「論理的思考」ですが、これは支離滅裂な会話が減ると考えられます。
順序立てて「伝える」という能力が身につくため、わかりやすく整理された会話ができるようになると考えられます。
また、問題の発見や解決ということでは、自走学習も大いに期待できると考えています。
小学生のうちに自走学習が身につけば、親は楽・子供は学力が伸びるという嬉しくなる結果も期待できますね。
そして、想像力・発想力の強化では、さらなる飛躍を予見させられます。
親にとってはワクワクが止まらないメリット満載です。
デメリット・問題点の理解
もちろんデメリットもあります。
このプログラミング教育は、タブレットやPCを利用して行います。
そのため、早い段階からインターネット環境にふれることになるため、IT特有のリスクには注意する必要があります。
好奇心旺盛の子供のことですから、いつどこで何をするのかわかりません。
デジタルタトゥーなんか残された日には目も当てられませんね。
そういった意味では、しっかりとデバイス端末への「みまもり設定」や「玉津ロック」をかけておく必要はあると思います。
くれぐれも、子供の未来のIT環境を守るのは親の役割だと理解しておく必要はあります。
プログラミング教育教材紹介
さて、プログラミング教育の具体的な内容と文部科学省の方針。
そして、メリデメを理解した上で、どのように学習していくのかを考えていきましょう。
世の中には多くの教材がありますので、その一部をご紹介。
プログラミング
まず最初にご紹介したいのは大手教育関連企業のZ会の学習教材です。
「Z会プログラミングシリーズ」です。
この教材の何が良いかというと、プログラミングの技術を学ぶことに重視していないところですね。
えっ?と思う方もいるかもしませんが、もう一度文部科学省の内容を思い出してみてください。
生姜くせにプログラミングをさせるのではなく、プログラミング教育を通して考え方の幅を広げることが目的となっています。
そういった意味で、Z会のプログラミングシリーズは「プログラミング技術経験をとして、知識の活用に重点を置いた教材となっているところが今回ご紹介したいポイントです。
ちょっと覗いてみようかなという興味があるのであれば以下から情報確認ください。
パズル・ロボット・プログラミング
次にご紹介したのが、よりプログラミングの実践に近いかたちの教材です。
株式会社アーテックという会社の教材なのですが、これはこれでプログラミング教育を軸に自走学習へと繋げられる教材となっていて興味をそそります。
また、パズル遊びやボロック遊びを発展させて、ロボット教室へと興味を進化させてプログラミング教育へとつなげています。
ロボットプログラミングへの興味があるお子さんには、ちょっと覗いてみても良い情報だと思いますよ。
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