【知っておくべき!】「9月入学制」の早生まれはどうなる?

2020-11-24

早生まれで考えておきたいこと

新型コロナウイルスの影響を受けて、各地で休園・休校が続いています。

そういった状況の中で、「9月入学制」の話が浮上しています。

入園・入学の時期が変わることにより、今までの「早生まれ」と表現されていた期間が変わります。

そもそも「早生まれ」とはどういったことなのか、期間が変わることによる変化を含め考えてみたいと思います。

「早生まれ」や「遅生まれ」という言葉を耳にしますが、正確にどういったことを「早生まれ」と表現するのか。

まずは、早生まれの基礎情報を理解しておきましょう。

早生まれ期間

学年の始まりは、「4月1日」からですが、その学年に入れる子供の誕生日は「4月2日」から「翌年の4月1日」までに生まれた子供となります。

この誕生日の期間で、早生まれと定義される子供の誕生日期間は「1月1日」から「4月1日」の誕生日期間に誕生日をもっている子供が該当します。

あなたのお子さんは「早生まれ」ですか?

参考情報:4月1日生まれの子供は早生まれ?

早生まれ期間の定義

「岩波国語辞典第7版新版」によると、早生まれは「1月1日から4月1日までの間に生まれたこと。その人。」と定義されています。

「学校教育法」では、満6歳に達した日の翌日以降にける学年の初めから小学校への入学が可能と規定されています。

満何歳という計算ですが、「年齢計算ニ関スル法律」に ”年齢は修正の日よりこれを計算する” と記載されています。

これは、出生時間が何時であろうとその生まれた日を、1日目として年齢を計算することになっています。

小学校入学の規定となる「満6歳」に達するには、4月1日に誕生した場合「翌年の4月1日23時59分59秒」まで満5歳という計算になるため、もう一年先になります。

そのため、先に記載した通り学年の始まりは「4月1日」からですが、誕生日は「4月2日」の誕生日の子供からとなります。

いかがでしょうか。ややこしかった「早生まれ」の考え方が少し整理できたと思います。

次に、メリット・デメリットも見てみましょう。

早生まれという言葉を聞くと、デメリットの方が多く語られているイメージですが、みなさんの周りではどうでしょうか?

因みに我が家では、長男が早生まれに該当します。

実際に普段感じていることも含め、メリット・デメリットを見てみたいと思います。

学年内だけで考えれば、最大で1年弱の違いが発生します。

幼少期の1年って、とても大きな差ですよね。

メリット

成長面でのメリット1
幼少期は、我が子の成長を周りの子供と比較しがちですが、「できないこと」が多くても親はあまり気にならないので気持ちが楽です。

親の精神面的には、とても穏やかに過ごせます。

成長面でのメリット2
同年代の外的刺激を受けやすい。

早生まれのため、同年代でも周りのお友達の方が先行して実施していることが多いです。

そのため、子ども同士で遊ばせると、受けてくる「刺激」はとても多いように感じます。

1日同年代の友達と遊ばせただけで、大きな成長を感じさせられたことも何度もあります。

育児負担のメリット
早生まれであればあるほど、幼稚園や保育園への預け入れが早期に行えるので、そういった意味では親の育児負担が軽減されるでしょう。

可愛い時期でもあるので、早くから幼稚園や保育園に預けることに抵抗もあるかと思います。

これは、メリットとして感じる部分は個人差があるかしれないですね。

年齢面でのメリット
大人になると、早生まれのための年齢1年下でカウントできるところは、女性含め少なからずメリットに感じている人は多い様です。

デメリット

成長面でのデメリット
幼少期の体格差は、如実に感じます。

我が家は、サッカー教室に通っているのですが、同学年ですが体格はハッキリとわかります。

それが、そのまま運動能力の差につながってしまいます。

学力面でのデメリット
学習意欲というよりは「運筆力」ですね。鉛筆を持っている筋力が未発達のため、文字を書くことに対してどうしても疲れが早くなります。

その分、集中力や勉強への意欲は低下してしまうため不利と言えるでしょう。

もちろん、運筆は訓練すれば筋力が付いてくるので、疲れにくくなりますが・・・根気が必要です。

我が家では、かなり苦労している部分です。

学習や運動能力を取り上げると、早生まれは若干不利かなと感じますが、それを補ってもおつりがくるほどの多くの刺激を受けられるのが早生まれの特徴だと思います。

個人的には、早生まれはメリットかなと感じています。

早生まれということに関しては、定義される時期がズレるだけなので、子供への影響はないと言えるでしょう。

個人的に良いなと考えていることは、現状の4月入学制だと今後の受験期にどうしても「インフルエンザ」の心配が付きまといますが、9月入学制だとその心配はしなくてよくなるのかなと考えています。

逆に、4月入学制度に合わせて受験を考えた計画や準備をされているご家庭には、影響は大きいと感じます。