夏休みの過ごし方と勉強計画

2024-06-04

6月ともなると、そろそろ最後の夏休みを意識し始めます

中学受験を目指す親子にとっては、この夏休みは絶好の勉強期間となることでしょう

もちろんライバルも同じ!

ただ漠然と今まで通り勉強しているだけでは、差が縮まるどころか広がってしまうことでしょう

そうならないためにも、計画的に夏休みの学習プランを立てておくことがとても重要です

ここでは、効果的な勉強計画と過ごし方を4つの項目に分けて紹介します

中学受験生の学習時間は、6年生の時点で平日は3〜5時間程度、休日は8〜10時間程度の学習時間が必要とされています

また、小学生の夏休みは35〜40日程度あります

夏休み全体では、300〜400時間以上の学習時間が必要とされていますので、日数から按分すると1日10時間となります

1週間で考えると平常時は45時間ですが、夏休み期間は70時間となるのでおよそ倍です

計画的に取り組まないと、週を重ねるごとに2倍4倍8倍とライバルとの差が広がるのが目に見えます

そうです、夏休みは見ての通り平常時よりも多くの時間を勉強にあてることができるため、スケジュールをしっかり立てることが大切になります

まずは、全体の目標を設定します

例えば・・・

苦手科目の克服!

得意科目の強化!

毎日の小テスト9割正解!

塾の宿題を溜めない!

上のクラスに上がる!

具体的な目標のほうが良いです

なぜなら、ゴールが明確なのでそれだけ計画がしやすく達成感も味わえるので、夏休み後の成長の伸びに期待ができます

次に、1日のスケジュールを詳細に分け、各科目ごとに細かく区切って学習していきます

【午前】:集中力MAXを活かした学習

朝は頭が冴えている時間帯ですのそのチャンスを活かしましょう

まずは算数の計算スタートで、脳みそを叩き起こします

1. 算数は計算問題と応用問題
2. 国語は漢字練習と読解問題
3. 社会は地理や歴史の暗記
4. 理科は基本用語と概念復習

科目の順番も重要で、この順番で行うことで効率的に脳みそを活性化出来ます

午後の学習のための準備ですね

【午後】:じっくり考える必要のある学習

午前中にエンジンを掛けて準備ができたところで、お昼ご飯で一休みし学習の本筋に突入です

算数は、過去問や問題集を使って苦手克服を行います
国語は、読解力の強化でとくに文章読解に力を入れます
社会は、歴史・地理・公民の基礎や時事問題も取り入れます
理科は、実験や観察問題、図やグラフの読み取り問題を行いましょう

どれもじっくり考え、しっかりと理解する必要のある分野になります

いよいよ脳みそが疲れてきます

【夕方】:定着重視の学習

1日を走り抜けると夕方には、疲労はピークです

学習はサイクルとなり、明日もありますので夕方は無理する必要はありません

継続が必要です

そのため、定着重視の復習もしくは軽めの学習で1日を終わりましょう

算数は、以前やった単元の振り返りや重要なポイントや公式の確認は有力です
国語は、物語文、説明文、随筆などのジャンルに分けて文章に触れるのもよいでしょう
社会は、重要な出来事の年号の確認や時事問題の振り返り
理科は、基礎的な知識の一問一答は効果的です

繰り返しますが、疲労はピークなので無理のないペースで行っていきましょう

効果的な学習に必要なポイントは3つです

ひとつ目は、先に記載した通り「計画」です

朝の時間も有効活用し、時間帯に適した学習内容にすることで効率よく効果的に学習が行えます

ふたつ目は、「バランス」です

バランスよく全科目を学習することで、偏りがなくすべての科目の底上げを行います

得意を伸ばす!苦手を克服!

時間配分もとても需要です、苦手科目や単元には多くの時間を配分するといった工夫は必要になります

みっつ目は、「休憩とリフレッシュ」です

学習には集中力が必要ですが、それと同じくらい適度な休憩も必要です

1時間ごとに10分程度の休憩は、サイクルに取り込んでおきましょう

休憩があまりにも長すぎると、勉強への集中力状態まで引き戻すのに時間がかかるので10分程度が目安です

さて次に予習複数、問題集のです

学習するにしても、何を使って学習するのか?問題集のチョイスひとつでも夏休み後の結果に大きく影響が出てきます

【基礎固め】

基礎知識は学習の土台となるので、しっかりと見に付けておく必要があります

基礎が不足していると感じているのであればこちらをおすすめします

新演習シリーズ
算数国語社会理科
標準問題集シリーズ
算数国語文章題・図形読解力

【応用力強化】

基礎の次のステップは、応用力ですね

応用力を向上させるための問題集は数多く出ています

ただ、各中学受験塾からも応用シリーズや予習シリーズが出ています

通塾されているのであれば、塾側の問題集を大いに活用するのがまずは良いと思います

その他では、次のようなものもおすすめです

ハイクラスシリーズ
算数国語文章題・図形読解力

学習できる時間も限度がありますので、あれもこれもというわけには行かないですが

苦手克服の特効薬として参考にしてみる良いかと思います

6年生にもなると自宅学習と塾の使い分けがしっかりとできていると思いますが、再確認のため活用方法を整理してみましょう

もちろん4年生・5年生やこれから中学受験塾への通塾を検討されている方も、しっかりと塾の役割を理解しておくことで最高のパフォーマンスを引き出せると思います

そういった意味でも、意識しておきたいポイントとなります

自宅学習のポイントですが、何と言ってもマイペースで集中して学習できることが大きなメリットです

予習・復習や問題集を黙々と解く時間に使うことをおすすめします

もちろん集中できるデスク環境は必要ですね

小学生なので横道にそれることは日常茶飯事

社会の歴史を調べていると気がつけば日本史コミック読み漁っているなんてこともあるので、軌道修正は必要そうですけど

とにかく自宅学習では、集中して学習できる環境と捉えておきましょう

では、塾のポイントはどうでしょうか

塾には当然専門講師がいますので、直接各科目の専門講師の指導を受けることが出来ます

中学受験をされている親御さんであれば、もしかしたら子供がわからないと言っているような問題もフォローできるのかもしれません

・・・が、我が家のように両親ともに中学受験を行っていないと学習フォローはかなり大変です

各科目で中学受験用の解き方・考え方があるのですが・・・そんな情報は持ち合わせていないので、まず塾でどのように説明されているのかを確認し、解き方を理解し説明するというスタイルになるので

かなりの時間と労力を必要とします

家事や仕事している合間で、ガッツリ子どもの学習フォローは正直フォローしきれる範囲ではないと思います

もちろん優秀な親御さんは別ですが・・・

そんな悩みは塾にお任せしましょう!

理解が難しい問題や質問は、積極的に塾の専門講師を利用することを勧めします

自宅学習と塾をうまく使い分け長期の夏休み期間を使って、効率よく学習を進めることが出来ます

家事・育児・仕事など長時間行うとストレスが溜まります

子どもの学習も同様です

遊びたい盛の子供は机に向かって、座っているだけでもストレスと感じる子もいるでしょう

そうでない子供でも、口に出さずとも長時間の学習はストレスとなります

子どものストレス管理は、親がしっかり管理してあげる必要があると思います

効果的な勉強法の紹介(予習復習、問題集の選び方など)のところでも記載しましたが、1時間ごとに10分の休憩時間は入れましょう

休憩時間を入れてあげることで、気持ちの切り替えや次の学習への集中力維持にも繋がります

夏休み期間中は、何日も学習を継続しストレス度合いがピークになる場合もあります

ストレスは波がありますので・・・

そんなときは、気分転換のためのリフレッシュも必要です

軽い運動や好きなこと(ゲーム機はやめておきましょう)をしたり、音楽を聴く・本を読むといったリラックスタイムを作ってあげてください

友達や家族とのコミュニケーションも効果的です

我が家はすぐに兄弟喧嘩に発展しますが・・・それもストレス解消なのかな?とプラス思考でとらえてみたり

もちろん夏休み期間中の学習はとても大切ですが、心身ともに健康な状態で本番を迎えるためにも常日頃からストレス管理を意識してあげたいものですね

夏休み期間を有意義に過ごすためにも、今から早めの準備を進めて計画的に学習して勝利を勝ち取りましょう!